トリガーポイント
「なんだその顔?」

すでに常連になりつつ泰治さんが私に向かって言った。


「もとからこういう顔ですよ。」
私は負けずに反論した。

「それにしてもすごい隈(くま)だな…。
アユ太郎、お前寝てんのか?」

相変わらず鋭い人だ。
今日の泰治さんはアフガンターバンを頭に巻いて、
ちょっと南国の浮浪者のような格好だった。
「ぼちぼち、キツいんじゃないか?

ちっとはおれに頼ってもいいんだぞ。」

泰治さんはそう言ってくれたけど、
素直に甘えることが出来ずにいた。

もっとしかりしなきゃいけない。
そう、思っていた。
< 32 / 32 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop