ライオンさんのペット
もう諦めるしかないのかと弱気になっていると、一拍おいて藍沢さんが口を開いた。





「お分かりでしょうが、瑠唯様に手を出したら最後ですよ。
一生ペットに好かれることはないでしょう。
それでも良ければ、どうぞお好きになさって下さい。」





藍沢さんは凄くニコニコして、目の前に迫ってきていた和雅さんにピシャリと忠告すると、私に伸ばしかけた手がピタリと止まった。






そして部屋に暫しの沈黙が訪れた。










「……………分かった…」











和雅さんはそれだけ言って部屋を出て行った。



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