【続】好きって言うまで離さねぇ。



「焼け具合よし!」


マフィンはなかなかおいしそうに焼けていた。

果世、びっくりするだろうな~♪


果世も私と同じ大学に通い、卒業後に皐さんと結婚した。

侑哉と同い年の男の子の、圭[ケイ]くんも来てくれるから楽しみだ。




「上手く出来た?」


ふとそんな声が聞こえてドアの方へ目を向ける。


さっきからずっとパソコンに向かって仕事をしていたから、部屋着に身を包んでいる冬哉。



「たぶん!ちょっと食べてみて」

「え、毒味?」

「ひど!そんなにまずくないよ」


そう言ってマフィンを取り上げると「ごめんごめん」と笑う冬哉。



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