止まない雨はない
近くで二人を見ていて、いいなって思うこともあるけど、
でも、いいなって思う以上にやはり怖いのだ。
そして、不安なのだ。


『ありがとう…でも、もう会うこともないかもしれないし、
 相手の方ももう忘れてるかもしれないし…』


「それでもいいのよ。
 ゆっくり進んでいこう…」


かおりちゃんは本当にやさしい。
そして時に厳しいことも言う。
そんなはっきりとした彼女が本当の姉にある日も近いのかも知れない…



かおりちゃんに話を聞いてもらっただけで、少し気持ちが前向きになった気分。
一歩前進ってほめてもらってことが嬉しいのだ。

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