マーブル色の太陽

僕は弱い人間だ。

何かに怯え、何かを恐れ、その為に大事な何かを失っていく。

みどりもそうなってしまうのだろうか。

それは……嫌だ。


「サトちゃん……大丈夫だからね? 心配しないで。大丈夫だから」


いつの間にか泣いてしまった僕を、みどりは優しく慰めてくれる。

ごめんね、みどり。

買い物行こうな。

いっぱい話そうな。

昼は何食べようか?

僕らだったら、夕飯まで食べても、時間大丈夫かな?

ねえ、みどり……。
< 288 / 672 >

この作品をシェア

pagetop