俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ
4.守られるってくすぐったい
この日を境に、

龍は私のクラスまでやってくるように。

・・・

今まで集まってくれてた友達も、

龍がいる事で、

近寄りにくくなったのか、

私の所に来なくなった。

…それはちょっと寂しい。

・・・

トントン。

龍の肩を叩く。

「・・・何?」

『教室帰って』

ノートに走り書きした。

「…ヤダね」

『友達が来てくれない』

「オレと友達どっちが大事?」

・・・

『友達』

「・・・バ~カ」

それだけ言うと、

私の机に、うつ伏せになって、

居眠りし始めてしまった龍。

少し呆れて、でも守ると言った龍の言葉を思い出すと、

怒る事は出来ない。
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