総長からの「愛してる」
「この方の携帯が鳴ったので、昴さんが出たんですけど……」
「昴は何やってんだよ…」
呆れたような海斗も、真剣な様子だ。
「そうしたら男が出て、どうもかなり親しいようでした。」
「……多分高校生。結構出来るやつ。」
起きた昴が、付け加えた。
結構出来るやつ、つうのは喧嘩が、ってことだろ。
美愛にそんな知り合いがいたのか?
ますます謎だ。
「……男から伝言。『ミライは俺の部屋にいる』」
ミライ……?
名前か?それとも何かの暗号か……?
「とりあえず倉庫に戻る。」
俺のその言葉に全員が頷いた。