総長からの「愛してる」
私の言葉に、十六夜 廉也は顔をしかめた。
「借り、なんて思ってねぇよ。」
「そう。じゃあ、ありがとう。さようなら。」
帰ろうとした私の腕を十六夜 廉也によってまたしても捕まえられる。
これ以上、何の用よ。
一刻も速く未來を迎えに行かなきゃいけないのに……っ
焦りが出てくる。
「とりあえず、お前に伝言だ。
『未來は俺の部屋にいる』と電話がかかってきた。」
悠からの電話ってことはわかったけど。
電話がかかってきた……て、どう考えても私の携帯よね?
あり得ない。
って、それって……
「携帯……ピンクの方を見たの?」