2つの地球
私はポストに手紙を出しに行った。
「花梨?」
「あ!和哉!」
ポスト前に居た私に気付いて声をかけたみたい。
和哉も手紙をもっていた。
地球宛の。
「和哉も地球から手紙来たの?」
「あぁ俺の気持ちを知りたいって。」
「私も。」
地球の私たちもこの制度に疑問を持ってるんだ。
「あ!!和哉と和哉じゃん!」
「拓真!もしかして…」
「ん?何だ?」
拓真の手にも手紙があった。
「拓真も来たんだ…手紙。」
「お前らも来たのか?」
「「うん。」」
「地球の俺らも仲いいんだな。」
このあと私たちは寄り道した。
ここに未奈がいたらもっと楽しいのだろう。
きっとあの頃のように。
「おい。未奈の事はもう考えるな。」
「はぁ?和哉おかしいよ?このまま未奈を忘れろって?」
「ちがっお前拓馬の前でだよ!」
「あ。そういう事ね。ごめん。わかんなかった。」
「いや俺の言葉が足りなかった。」
和哉はしっかり拓馬の事を思ってるんだな、そう思った。
「おーーーーーーい!和哉!花梨!何イチャイチャしてんだよ!」
「してねーよ!」
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