2つの地球
地球とこの星の距離

地球の自分

地球の私は何をしているのだろう。
今まで色々あって地球の事なんて忘れてた。結局私たちの住む星はただの"偽物"にすぎない。もし死んでいたら、私は地球に行かないとならないから。
そんな時、一通の手紙が来た。
私に手紙に送る人なんていないのに…
中をみてみると、
花梨ちゃんへ
私は地球の花梨です。
突然でびっくりしたと思います。
地球とあなたがいる星で手紙を送り合えるようになりました。
私は、一度あなたの思いを聞きたいです。
私のクローンをやって楽しいですか?
私が死んだらあなたが地球に来なければ行けません。本当にそれでいいと思いますか?
もしよければこのまま文通したいです。
お返事待ってます。
地球の花梨より
地球からの手紙。正直ビックリしてならない。
私の気持ちを聞きたい。そう言ってくれた人はいない。
すぐ手紙を返そうとし、返事をかいている。
私は黙々と書いた。
「よし!できた!」
手紙に書いたのは、
地球の花梨ちゃんへ
私は、正直地球いくことの意味がわかりません。
私たちを作って死んだ人の代わりになり、悲しみをとる。そんな役目を小さいときから負わされて辛いです。
先月、私の親友が地球にいくことになりました。
でも、その子の乗ったクローン輸送機は事故で墜落しました。
私はその親友を失い、人間を恨んだのです。
そんなシステム壊したいと思ってます。
いつかあなたが死んでしまって私が行くことになったら、その時は…
花梨より
自分の意思をしっかり書いた。
わかってもらえるように。
いつか私がちゃんとあなたの代わりじゃなく地球にいける日がくる事ができるように。

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