真夏の残骸
瞬間、嫌な汗がどっと噴出してきた。
…遠いところ?
外国に旅行かな、なんて思う余裕もなくて。
なぜか反射的にきりのくんがいなくなるんだと理解した。
きりのくんの横顔をそっと盗み見て、自分の予想が間違っていないのだと確信を得る。
「……もうあえないの?」
「………………わかんないけど、たぶん、そう」
つんと鼻の奥が痛くなった。
きりのくんがいなくなっちゃう。
そこまで仲が良かったわけでもないのに。
なんでこんなに、苦しいんだろう。