真夏の残骸
佐々木くんの顔が全く思い出せなくて、妙にたじろいだ。
確かに高学年の頃によく話す方ではあったけど恋愛どうこうなんてつもりはない。
ていうか小学生の恋愛なんて、と言いかけたところで言葉が詰まった。
わたしの初恋だって、所詮小学生のままごとみたいなものなのに。
未だに真に受けて前に進めないわたしはどうかしてるのに。
「あれ?蓮崎じゃん!!」
蓮崎くん?
友達の声に振り返ると、黒髪で整った顔の男の子が麻実と話していた。
……きりのくんに、似てる。
直感的にそう思った。