冷たい世界の温かい者達
「……‼」
「誰だと聞いている」
威圧の篭った声は少し苛立ちを含めているのか、殺気立っていた。
「白冷の奴等だよ」
後ろに居た数人の中から聞いたことのある声……
たしか…
「……亜騎さんと、裕樹さん…?」
千尋がポツリと呟いて、その人達に気がついた。
「あ? こいつ等が……」
由咲さんが俺達をまじまじと見てから、鼻で笑って俺達を見下した。
「お前等は女1人も守れねぇのかよ?」
その言葉に黙ることしかできなかった。
神夜、ということで由薇の家のことは何となくわかっていた。
だけど、由薇も俺達も学生の今、何も関係ないし本人も言わないんだから俺達も何も言わなかった。
でも、目の前に由薇の兄貴のーー
由咲さんが居れば、
由薇の口からじゃなくても確信しちまうじゃねぇか。