冷たい世界の温かい者達
「き、き……‼」
衣緒が次は顔を真っ赤にして言葉にならない言葉を発する。
「き、キス…‼」
「あぁ……初めてだな」
俺は今までキスなんてしたことなかった。
まぁ、世間でいうファーストキスか?
「由薇で良かったね」
千尋はニコニコ笑いながらそう言って、影助は顔を真っ赤にして由薇を見ていた。
あぁ、こいつだけはウブだな、やっぱ。
成一は「何で舌絡めなかったんだよ~」とかほざきやがったので、机の下から密かに強い蹴りを入れておいた。
その後は何とか空気を蘇らせ、どんちゃん騒ぎだった。
だが、それも終わりを告げて眠りに誘われた。
ただ、俺より強いかと思われるザルの千尋は壁に凭れながら1人で酒を飲み続けていた。