冷たい世界の温かい者達
千尋side
「ふー…」
飲み散らかした一室に雑魚寝する奴等を見て溜息を吐く。
飲んで寝るって……
仕方なく散らばってる缶を集めて机の上に置いてると、ん、と小さなか細い声が耳に入った。
「ん? 由薇起きた?」
『んぁ……千尋…何してんの…?』
頭が痛いのか、押さえながらむくりと起き上がった由薇は眠そうに目を細めていた。
「ん? 皆寝ちゃったから、片付け」
『ん……手伝う』
そう言いながらよろよろと立ち上がって寄ってきた由薇を慌てて隣に座らせる。
「危ないって。 いいから、ここに座ってなよ。
それか、寝てな?」
いきなり焦りだした俺にビックリしたのか、由薇は目を見開いた後に悲しそうに眉を垂らした。
『……千尋、何に怯えてるの?』