冷たい世界の温かい者達





暴走のルートを終えると、パトカーのサイレンが遠くから聞こえた。




『今撒いてるの?』



「あぁ。 成一と衣緒がな。」




あいつ等は本当に特攻が好きだ。




そんな2人を千尋は心底呆れたように見るけど、由薇は軽く笑って『2人らしい』と言った。




確かに、2人らしいっちゃ2人らしい。






影助と千尋と由薇と俺の4人で話していると、衣緒と成一が戻ってきてそのまま解散となった。




女のいるメンツの奴等は慌てたように忙しく支度をして帰って行き、用のない奴等はのんびりとコーヒーを啜っていた。





『みんなはどっか行くの?』



由薇がココアを飲みながら全員に聞くと、成一はパチっとウインクをした。





「勿論お『言わなくていーよ、うん』





冷たい目を向ける由薇に、成一は首をもたげていじけて、それを影助は面倒くさそうに見ていた。




「俺は家でゲームするよー」



『え? ここでしないの?』




可愛らしく首を傾げた由薇に、衣緒は苦笑して首を振った。



「俺、空気の読める奴になりたい」



『……?』





不思議そうにしている由薇の頭を撫でた衣緒は、そそくさと立ち上がった。





「じゃーね」



「んじゃ俺も行く」



『千尋まで?』



「俺は家でパソコンかな」




………こいつ等…



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