【完】るーむしぇあ。
「はい!ご苦労さん!ご飯食べるよー!!」
わざと雰囲気を壊すように、りっちゃんは大きな声を出した。
食堂に行くと、綾香ちゃんが窓際のテーブルから手を振っている。
お母さんの横で笑う彼女は、本当にただの少女なのに……。
何かしてあげたい気持ちを、今は精一杯の笑顔に変えて私は彼女のそばに座った。
お昼ごはんを食べて、お茶を飲みながら時間を忘れておしゃべりをした。
そんな風にしているうちに、日曜日の太陽は傾き始めて、オレンジに色付き始める。
時間を確認しようと携帯を取り出すと、手の中でそれが震えた。
"15分後に病院を出て最初の角を曲がったところで待ってる"
和希くんからのメールに私の心臓はドクンと小さく跳ねる。