響〜HIBIKI〜
「TAKAHIROさん」


「う〜ん…まだ、寝る」


花奏がベッドの横に座って、TAKAHIROを優しく起こす。


「かなこそ、もう起きたの?もう一回寝よ〜よ」


布団に巻き付いて、起きようとしない。


「ダァ〜メ、起きないと」


「う〜、仕事行きたくない」


「何言ってるの。吉川さん、もう来ちゃうよ」


TAKAHIROは、花奏の手を掴んだ。


「昨日の続きするなら、起きてもいいかな?」


「昨日の続き?…ん?ちょっと、朝から何言ってるの、もうっ」


「かな、赤くなってるの?昨日の色っぽいかなはどこ行っちゃったのかなぁ」


恥ずかしそうに逃げようとする花奏をTAKAHIROが引き寄せて抱きしめる。


上半身、裸のままのTAKAHIRO。


抱きしめられるだけでドキドキする。


「可愛いな、かなは」
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