ノスタルジア~喫茶店を訪ねて~
 裏通りの、誰も通らないようなところに、それはあった。
『あんたたちなら行ける。さあ行きなさい』占い師の老婆はそう言っていた。
古びた看板には、英語でNOSTALGIAと書かれてある。ドアを開けて、中に入る。
 『本当の願いを書くんだよ』老婆の忠告を思い出し、メニュー表に書き込んだ。
 コーヒーの匂いと、ドアベルがチリンと鳴ると、私たちは意識が飛んでいった。
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