葉桜の頃





それから、無意識のうちに学内で彼の姿を探している自分がいた。



初めて彼と出逢った学食、同じ外国語学部の掲示板の前、共通の講義がある教室。



目が合えば、いつでも彼は気さくに話しかけてくれた。
私が最初に落ち着いた人だと感じたことを話すと、実は一つ年上だということも明かしてくれた。



話すたびに、春の日差しを浴びるように暖かな気持ちをくれる彼に、私はどんどん惹かれていった。





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