復讐ストーカーゲーム1
「秋雄さんを返して!!!! 返してよ!!!!」


振り下ろされる包丁に思わず足が絡み、かかとを踏みはずした。


――あっ! しまった!


天井や階段がぶれ、体のコントロールを失い、大きな音を立て高速回転する。回る視界に恐怖に戦き眼を瞑った。


階段の段差で腰や背中、腕や骨が打ち付けられ、全身が悲鳴をあげた。


「いっ、痛い!!!!」


やがて全身が止まった。数秒なのか、1分ほどなのか短い時間だったが気が遠くなりそうな一瞬だった。


ジリジリとした痛みに、じっと、うつ伏せでいたかったが迫り来る狂気に凍りついている場合ではなかった。


――鬼が来る。
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