復讐ストーカーゲーム１

「秋雄。信介に、まだ話していなかったのか？　日曜日は豪華料理でもてなさないとな」


新聞紙で隠れていた親父が、ひょっこりと顔を現した。嬉しそうにお袋も、グラスにコーラを注ぎ、俺に手渡した。


「豪華料理？　それは大歓迎だけど、お祝いでもあったっけ？」


ホットドックをすぐさま手に取り、頬張りながら考える。


「婚約者を連れて来るよ。本当はすぐにでも結婚したいんだ、あ、やべー急がなきゃ！　日曜日は絶対に家にいろよ。いいな！　じゃあ、いってきま～す！」


「母さん、私ももう行くぞ。日曜日の為に、豚肉を沢山持って帰るからな」


秋雄と親父は玄関で慌てて靴を履いた。ふんっ、時間に余裕のある俺が一番男らしく、やっぱり格好良いな。秋雄になんて負けてなるものか。