World Walker
切り札。

その言葉に、彼女の機嫌は一気に悪化する。

「あっそ!切り札ね!」

『あれ、りせ?』

戸惑うマー君。

相変わらず女心と秋の空だ。

『だって、大切なりせの身に何かあったら…』

「切り札だからでしょ?お生憎様、もうほぼ再生しちゃったわよ」

『そ、そうか…よかった』

安堵の溜息をつくマー君。

それすらも気に入らない。

「大した用じゃないんなら切るわよ?」

『あ、ちょっ、り…』

ブツッ。

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