World Walker
「Ein willensmäßiger Rand, Verkörperung (意志の刃、具現化)」

顔を伏せたりせの耳に、ドイツ語らしき言語が届いた。

その言葉の羅列、まるで呪文詠唱のような…。

そう思って顔を上げたりせが見たものは。

「!!」

黒い外套に身を包んだ銀髪長身の若い男性が、右の手刀に蒼白き光の刃を発生させ、グールの群れを瞬斬する舞いの如き光景だった…。











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