World Walker
「私は天空宮市街大通りから一本逸れた所に店を構えている自動人形創造工房の『Maidoll Factory』で人形技師見習いをしている若葉 るちる(わかば るちる)っていいますぅ」

「私は天地 りせよ、ご馳走になったわね」

握手を交わす、りせとるちる。

「天空宮市が初めてなら、色々気をつけた方がいいですよぉ?山の奥地へと進むと『天空険道(てんくうけんどう)』と呼ばれる標高8000メートル級のとてつもなく険しい山道があって飛竜、多頭竜、恐竜といった魔物も生息しているし、その麓の千獣の樹海と呼ばれる広大な森林地帯には虎、ライオン、狼、象、大蛇、ワニは勿論、グリフォン、キマイラ、ケルベロス、サイクロプス、トロル、バジリスクといったメジャーどころの魔獣まで生息してるし、その他にも…」

天空宮市の住人として、初めて訪れたりせに説明をするるちるだが。

「あ、あれ?」

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