World Walker
様々な色彩を留める事なく延々と変え続ける、万華鏡の中を覗き込んでいるかのような穴。

その光のトンネルを歩き、抜けた先は新しい世界。

目も眩むような眩い光の中を通過して、次なる世界へと辿り着いたりせは。

「……!」

目を見張る。

言葉を失う。

しばしの沈黙の後、尻ポケットに入れておいたスマホに手を伸ばし、通話ボタンをプッシュ。

数回のコールの後。

「あ…もしもし?マー君?」

彼女はいつもと違う重苦しい声を出した。







「辿り着いたわ…目的の世界よ」




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