World Walker
そんな説明の最中。

「そこの祓魔師っ!」

アリカは冷酷な眼差しでヘヴンを怒鳴る。

「虫けら同然の人間の分際で、私を呼び捨てにするとは何様のつもりっ?アリカ様と呼びなさいっ!身分違いの蛆虫めっ!」

言い始めると自分の言葉にまでエキサイトする性質なのか、言い終わる頃には息切れするほどに語調が強くなっていた。

随分と癇癪持ちだ。

そんなアリカに。

「上から見下ろす気分はそんなにいい?」

軽蔑しきった眼差しでりせが言う。

「悪魔か何だか知らないけれど、どうせアンタも来栖の手下でしょ?お高く留まってんじゃないわよ」

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