World Walker
「な…に…?」

来栖でさえ、何が起こったのかわからない。

何故踏みつけられていたりせが、来栖の襟を引っ張れるのか。

見れば。

「……!」

りせの手の中に光があった。

先程彼女がそこかしこに投げた光と同様のもの。

「アンタと同じ事をしたまでよ」

不敵に笑うりせ。

原理は来栖の闇を使用した攻撃と一緒だ。

りせの発生させた光の中に手を突っ込む事で、四方八方に分裂させた光を経由して攻撃する。

りせは元々光のトンネルで空間を繋ぐ能力を持つのだから、応用すればこの程度は造作もなかった。

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