World Walker
一瞬、アリカを見る。

次元跳躍の出来るあの女ならば、別の世界へと跳躍してしまえば難を逃れられるだろう。

が、時既に遅し。

既に『終末の光』は、りせの手から離れてしまっている。

もう次元跳躍は間に合わない。

千年真祖とて万能ではない。

自分自身の力で次元跳躍できない事が悔やまれる。

きっとりせは、『終末の光』を放った直後にこの世界から離脱して…。

そう思って。

「!?」

彼女が離脱する事なく、放った『終末の光』の行方を確かめているのを見て。

「ぬうぅうぅうぅうぅっ!」

来栖は『終末の光』を受け止めにかかった!

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