World Walker
それは矜持が、信念か、自信か。

「俺こそ究極…俺こそ至高…」

上体を持ち上げようとする腕が、ガクガクと震える。

膝が笑う。

己の身を起こすという行為が、ここまで辛く苦しい事だとは知らなかった。

「俺こそは千年真祖、来栖 恭太郎!俺に勝る者など、どこの世界にも…決し…て…存在は…しな…」

そこまでが限界だった。

ガクリと折れる肘。

地面につく膝。

そのまま前のめりに、崩れるように。

来栖 恭太郎は大地に突っ伏し、再びその身を横たえる。

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