World Walker
そんな時、その風は吹いた。

螺旋の如き渦を纏った鋭い風。

その風は。

「ぎゃうっ!」

りせを羽交い絞めにしていた男の後頭部を貫通する!

それでも止まる事なく、りせのプリントTシャツをたくし上げていた男の片目も貫き、瞬時にして二人を絶命させる。

「で…」

一人の男が叫ぶ!

「出たぁっ!魔風だ!紅の魔風が出たぞぉっ!」

< 59 / 456 >

この作品をシェア

pagetop