World Walker
「……」

乙女は玉座で溜息をつく。

不本意だ、この国とは無関係の者を戦の為に利用するなど。

しかし。

「彼女の力があれば千人力なのも事実…か」

国を守る者として、手段を選べないのもまた事実。

言い出せない本音を乙女に代わって発言し、汚れ役を引き受けてくれた紅に、彼女は感謝していた。








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