あの時も、これからも
こんな風に飾らない人だから
ちゃんと自分を持っている人だから
海斗をしっかり信頼できるから
ちゃんと海斗の想いを理解してそれでいてしっかりと寄り添ってくれる
そんなしるふだからあの海斗でも落ちたのだ
「あっちの病院にいた時の海斗ってそんなに愛想なかった?」
「ええ、そりゃもう。近づきにくい雰囲気バンバン出してましたよ」
いつも何を考えているかわからない海斗の漆黒の瞳が思い出される
「真顔だと結構近寄りにくいからなー、海斗は」
想像できるわーとしるふが頷く
「もう何度心折れたことか。毎朝コーヒー持って行ってもお疲れ様ですって声かけても、世間話しようとしてもするするかわされて、必要なことしか言ってくれないんですもん」
智香の不満そうな声にしるふが笑う
その光景が浮かんでくるようだ
「飲みに行きましょうよって最終手段で誘ったのに返ってきた返事がなんだったと思います!?」
「んー、寝たいとか?」
「おお!さすが彼女さん!よくわかってますね」
「電話するたびに眠い眠いつぶやいてたからね」
感嘆する智香にしるふは苦笑いを向ける
ちゃんと自分を持っている人だから
海斗をしっかり信頼できるから
ちゃんと海斗の想いを理解してそれでいてしっかりと寄り添ってくれる
そんなしるふだからあの海斗でも落ちたのだ
「あっちの病院にいた時の海斗ってそんなに愛想なかった?」
「ええ、そりゃもう。近づきにくい雰囲気バンバン出してましたよ」
いつも何を考えているかわからない海斗の漆黒の瞳が思い出される
「真顔だと結構近寄りにくいからなー、海斗は」
想像できるわーとしるふが頷く
「もう何度心折れたことか。毎朝コーヒー持って行ってもお疲れ様ですって声かけても、世間話しようとしてもするするかわされて、必要なことしか言ってくれないんですもん」
智香の不満そうな声にしるふが笑う
その光景が浮かんでくるようだ
「飲みに行きましょうよって最終手段で誘ったのに返ってきた返事がなんだったと思います!?」
「んー、寝たいとか?」
「おお!さすが彼女さん!よくわかってますね」
「電話するたびに眠い眠いつぶやいてたからね」
感嘆する智香にしるふは苦笑いを向ける