〜Final Answer〜
別に私に会いに来た訳じゃなかったんだ…。
そう思った…。
そう思ってしまう私って…
捻くれてる…?!
でも、今の私には…そうとしか考えられない…。
翼が待合室で待ってるときは、翼に視線から逃れるように私は受付にいなかった。
ずっと助手に回り、もう一人の受付の夏子に任せっきりにしてしまった。
翼が呼ばれ…私はそそくさと受付に戻ろうとした…。
だけど…そんなことはできるはずもなく…
私は先生に呼ばれ…翼の担当の先生の助手をする羽目になった。
…だったら…
受付にいればよかった…。
後悔しながらも…マスクで顔半分以上を隠し、翼の座ってる席の隣についた。
なるべく翼の目を見ないように…
いつもなら見ない先生の顔ばかり見ていた。
動揺をなんとか隠しながら…震える足に力を入れて…
…この人は知らない人…
って…頭の中で自分に言い聞かせてた…。