〜Final Answer〜

別に私に会いに来た訳じゃなかったんだ…。


そう思った…。



そう思ってしまう私って…



捻くれてる…?!



でも、今の私には…そうとしか考えられない…。



翼が待合室で待ってるときは、翼に視線から逃れるように私は受付にいなかった。


ずっと助手に回り、もう一人の受付の夏子に任せっきりにしてしまった。




翼が呼ばれ…私はそそくさと受付に戻ろうとした…。



だけど…そんなことはできるはずもなく…


私は先生に呼ばれ…翼の担当の先生の助手をする羽目になった。



…だったら…

受付にいればよかった…。


後悔しながらも…マスクで顔半分以上を隠し、翼の座ってる席の隣についた。





なるべく翼の目を見ないように…



いつもなら見ない先生の顔ばかり見ていた。




動揺をなんとか隠しながら…震える足に力を入れて…




…この人は知らない人…


って…頭の中で自分に言い聞かせてた…。












 
< 36 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop