GuiltCrown

アーチェが戻ったのを見計らい、オリハルが寝ているコンを揺する。



「コン、コン起きて!」

「んにゅ…?あぁオリハル、レシル、ぐっどもーにんぐ……」



眠そうに目をこすり、コンは欠伸をした。

レシルは黙ったまま、窓の外を見つめて、聞こえない程の小さなため息をついた。














―――こいつらと馴れ合うつもりはない。





俺はただこの ゲーム に勝つために、こいつらといるだけ………





こいつらは駒。


使われて、消える、ただの駒。





俺は使われない。ただの駒じゃない―――










「今度はあっちの部屋だってさ」

「レシル、れっつごー!!」



2人に呼ばれて無言でレシルは踵を返し、扉へ向かい歩き出した。






< 24 / 25 >

この作品をシェア

pagetop