シンデレラの毒林檎。




「お爺ちゃん、寮ってどこ?」



「ああ、すぐそこだよ。おいで」




わたしは、校内を見渡しながらお爺ちゃんの後をついて行く。



なんというか、広いなぁ。



校舎もまだ新しい。




前の学校は県の中でも三番目に古い学校だったってこともあったせいか


新しい学校はやっぱり



新鮮だなぁ…




なんて歩いているとお爺ちゃんは


寮だと思われる建物に入っていく。





そこで待っていたのは、綺麗なロングヘアのお姉さん。



「はじめまして、私は寮官の桜井よ。

あなたの事は一応天城教頭からも聞いてるわ。

…あなた女の子何ですってね?」


妙に色気のある声で耳元に囁かれた。



不覚にも女性にドキリとしてしまうわたしは、



どうなのだろうか。



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