スイートペットライフ
「この子なんだけど」

そういって、つないでいた手をぐいっと引っ張られ前に出される。

「あの、この方ですか?」

目を見開いて呆然として聞き返す。

「そう、この子。今日から飼い始めたんだけど、これからも連れて来て良い?」

そう聞かれて支配人が一瞬品定めするように私の上から下まで視線を走らせた。

きっと、愛人だと勘違いされるんだろうな。

「もちろんこの方でしたら、結構でござますよ。ご一緒に楽しいお食事をしてください」

そういって、明らかに作り笑いを私に向けた。

「よかったー!ねぇミィ」

‘ねぇ’じゃない!絶対に変に思われた。
< 73 / 249 >

この作品をシェア

pagetop