最愛~あなただけが~
“喜三郎”に着いて店員さんに案内された奥の座敷からは、賑やかな声が聞こえてくる。



「・・・失礼します。」

 襖を開けると、そこには佳をはじめ、15人ほどの男女達。


「おぅ!璃子。
 こっちこっち。
 みんな、オレの彼女の璃子。璃子、オレの生徒達。」

 そう佳が私を皆に紹介した。


 そっか。
 このひと達、佳の生徒さんなんだ。


「こんばんは。
 初めまして。都築璃子です。
 いつも神崎がお世話になっております。」

 私は、そう挨拶して頭を下げる。


「うぉーっ!
 神崎先生の彼女さんスかーっ!?」

「すげぇ美人!!」


 私よりまだ若い感じの男の子2人が、私を見てオーバーなくらいに声を上げた。


「えっ。あ・・・アリガトウゴザイマス。」

 美人と言ってもらえて、とりあえず笑顔でお礼を言ってみる。
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