最愛~あなただけが~
「お水か何かもらってきましょうか?」

「・・・都築さん。」

 立ち上がった私を、鷹野さんが呼んだ。

「どうしました?」

 そう聞いて、鷹野さんの枕元に座って覗き込んだ私を、鷹野さんは、じっ。と見つめる。


 アルコールのせいか、少し潤んでトロッとした鷹野さんの眼差しは色気があって、ドキドキした。


多分、


肌を重ねた直後
 このひとはこんな表情をするんだろうなって、思った。



「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」


 しばし、沈黙。

 まるで、面接で初めてお互いの顔を合わせた瞬間のように時間が止まったみたい。
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