最愛~あなただけが~
 瞬・間。


「・・・!」

 鷹野さんの指先が偶然私の胸に触れて、
 その指先から逃げるように思わず離れる。


「・・・都築さん。」


 鷹野さんの指が再び私に伸びてきたのを、両手で拒んだ。


「こっ、これ以上は、ダメですっ。
 まだ私、なにも決めてない・・・」

 私がそう言うと、鷹野さんはハンドルに顔を伏せて、大きく深く溜め息をつく。


「聞き分けのいい大人でいるって、ツラい。」

「すみません・・・・・」

「謝るな。そういう堅さも好きだから。」

 外から見えないように、少しだけ私の指に触れる鷹野さんの指先。



 ・・・もう。
 またそうやってサラッと私をドキドキさせるんだから。
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