片想連鎖 ~伝えたい心~


ナオは、切なそうな表情をしたまま、
私の頬を両手で包んだ…。


「明奈…。」


私は、その手に自分の手を、
そっと重ねた…


「…好きだよ。」


ナオは、そう囁いた後、
私に触れるだけのキスを落とした…




暗闇の中にいた私”自身”は、
ナオの手に引かれ、



「私も…。ナオ、大好きだよ…。」



眩しくて見えないくらいの

光り耀く世界に

導かれた…




--- fin ---

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