誠につもる白雪かな
年号は明治となり、城や大名制度は残ったものの、武士や百姓といった身分の差は無くなり力のあるものが上に立つ時代となっていた。


自らが希望するなりたい物になれる世の中を築き上げた。



近藤たちは新撰組を解散したものの、
城を守る隊に新撰組の名を残した。


そしてその長として沖田総司が立っている。



それぞれが役職についているにも関わらずやはり新撰組隊士達は戦好きが多いため自ら戦場に赴いてしまう。


山崎は御家人にも関わらず密偵を行うし、斎藤や沖田、永倉達は旗本なのに戦場とあらば駆けつけていた。



土「あいつらもかわらねぇな...」


近「左之助は戦になると血がたぎるとかいってたな〜。」


土「ぷはっ‼あいつらしいな。」



二人は多摩の親族も呼び寄せ城内に住まわせていた。



近「まだ夢見たいだな。」



土「なにいってんだよ。これからは近藤さんも新政府の役人として薩摩の大久保達と日本を動かしてくんだ。さっさと現実に戻って来い。」



背中をバシッと叩く土方。



近「殿を叩くとは大老も偉くなったな?」



土「切腹だけは勘弁。」



そう言うとヒラヒラと手を降りながら部屋を出て行った。



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