誠につもる白雪かな
土方は山崎が出て行った襖を見た。



土「総司。いるんだろ。」



総「ばれてましたか...」



慣れない月代をかきながら
沖田が入ってきた。



土「聞いていただろ。間者じゃねー。あいつは。」



総「えぇ。その様ですね。でも僕は自分の目で見たものしか信じない主義なんですよ。」


そういって人当たりのいい笑みを浮かべた。



斎「飴は貰ったのにか?」



総「甘味は甘味!これはこれ!」



土「なんだそれ。辻褄あわねぇよ。」



総「いいんです。今日の巡察でしっかり見させていただきますから。では。」



土「あぁ。」



そういって出て行く沖田が
「土方のくせに....」と言っていたのを
バッチリ聞いていた土方の怒鳴り声が
屯所に響き渡った。
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