ハンバーガー質小井店。



「……なんかつまんねーな。」

「まぁ、漫画で言う"悲恋"ってゆーやつだな。俺はかわいそーな男なんだよ。」

「そーじゃない。何で今回は俺が出てこないんだよ。」

「いや、俺の夢なんだから充が出る必要ないだろ。」

「いやいや、俺はお前より優位な場所に立っていたい。」

「……」

「ってか、夢をリアルに憶えているな。それって、正夢になるんじゃないのか?」

「……いや、正夢にはしたくない。」

「あー、悲恋だからな。」

「……」

「――ん?お前まさか、まだ話していないことがあるのか?」

「いや、無い。」

「あーやしー!!」


言えるわけがない。
ってか、言いたくない。

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