ハンバーガー質小井店。

さて、**をしましょう。



「えっ?今日も休みですか?」

「はい」

「次はいつ入っていますか?」

「申し訳ございませんが私にはちょっと…。」


目の前で申し訳なさそうに頭を下げる店員は、俺が恋い焦がれている相手ではない。
夏休みが終わり、昼に抜け出して来ても例の彼女の姿はなかった。

まぁ、夏休みが終わってきっと彼女も学校なんだろうなぁっと軽く考えていた俺は、二週間しても三週間しても彼女の仕事姿を見つけられなかった。



「――…辞めた…?」


でも店員は休みかと聞いたら"はい"と答えた。
じゃぁ――避けられている…?


「お待たせしました。」


愕然と肩を落とす俺の前に差し出された紙袋を「ども」と呟き受け取る。
店員に聞こえたか分からないが、そんなことどうでもいい。

50回を超えたスマイルくださいが悪かったのか――?
それともオススメはなんですか?がいけなかったのか―…?

いつシフトに入っているのかすら分からない…どうする?どうするっ!?



あ…ふふふ。

いいこと考えた、ぬふふふふ。


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