紙飛行機レター
第1章

クラスのアイツ


【咲生(サキ)side】



ヒュー、コツン。



「いったー!何すんのよッ!!」



昼休み。あたしは大スキな綾(アヤ)ちゃんと教室の前の方でお弁当を食べていた。



そのとき、アイツが投げた紙飛行機があたしの頭に当たった。



「そんな大袈裟(オオゲサ)に痛がらなくても」



「当たったんだから、謝るのが先でしょ?!」



「ゴメン、ゴメン」



「んもーっ」



高2のあたし、立花(タチバナ)咲生は同クラのアイツ、竹沢蒼汰(タケザワソウタ)が気になっている。



好きとかそういう意味ではなく、ただ単にアイツの1つ1つの行動が気になるのだ。




< 1 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop