紙飛行機レター
「いったー!何すんのよッ!!」
立花に当たってしまった。
にゃろ…。よけやがったな。
「そんな大袈裟に痛がらなくても」
こうやってからかうから、瞬に小学生呼ばわりされんだよな。
「当たったんだから、謝るのが先でしょ?!」
「ゴメン、ゴメン」
「んもーっ」
話すようになって思ったんだが、立花は強がりで素直じゃない。
おとなしそうなのに、強い口調で反抗するから、もっといじめたくなる。
…ヤバ。俺、重症かも。
「お前がよけたから、立花に当たっちゃったじゃんかよー」
「蒼汰が投げるからだろ?」
「瞬がよけなきゃ当たんなかった!」
つーか、コイツなんかニヤニヤしてね?
「(せっかく話すきっかけつくってやったんだからものにしろよなー)」
そう耳元で瞬がつぶやいた。
絶対コイツ楽しんでやがる。
ちらっと立花を見てみると、綾乃と話していた。
恋ってよく分かんねーな。
