坂口美里とガルダスト

 しかし、犯人の抵抗は収まらない。


「あ、逃げるわ。」


「へ?」


 カオリに言われて鉄人機を見ると、コックピットハッチが開いて、そこから逃げようとする犯人が見えた。


 のび放題の髭に、薄汚い服。


 頭も洗っていないような感じだ。


 なるほど、銀行強盗に及んだ理由が何を聞かなくてもよ~く分かる。


「捕まえなくちゃ!!」


 思わず声を張り上げる。


「え、あ、そうね。」


 それに対して、少し反応の遅れるカオリ。


 とはいえ、所詮は巨人と小人。


 捕まえること事態には、さして苦労はしなかった。


 カオリはガルダストを起用に操ると、左手で包み込む。


「人をつかむのってけっこう苦労いるのよね。これでも・・・。」


 カオリの言葉は、とりあえず無視だ。


「な、お前たち!!離せ!!離せ!!なんだ、こんな話俺は聞いてない。聞いてないぞ!!」


 ガルダストの手の中で暴れる犯人。


 まだ言うか、この男は・・・。


「うるさいなぁ~。もうつかまったんだから、おとなしくしてよ。」


 私がコックピットハッチを空けて口にする。


 一応、もう片はついた。


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