Veil

「セカンドォ?!」

「声大きいって!!」

毎日のように立ち寄る喫茶店。
そこでカヨコにうちあけた。

「マジ?」

「マジ」

「タマキがねぇ」

「何よ」

「いえいえ何も〜。しかし、セカンドか〜。」


といってカヨコはケーキを口に運んだ。


「でも、あたし幸せだよ」

「そっか…。タマキはよっぽどその人が好きなんだね。どんな人なの?」

「サヤカ先輩の彼氏なんだ…」


軽蔑されてもあたしは、これがあたしだから、どうしようもない。
桜井さんを好きな気持ちを押し込めようとなんてしたくない。
カヨコにはありのままのあたしを理解してもらいたかった。


「そっか…いつから付き合ってんの?」

「…半年前くらい」

「誰にも話せなかったんだね…。1人で辛かったよね…」


カヨコはあたしの頭を優しくなでてくれた。

話して良かった…

あたしは号泣してしまった。

1人で抱えていた気持ちが解けたからだと思う。


< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

リアリスト
NaTi/著

総文字数/4,638

恋愛(その他)12ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
現実はかなしいんだ そう気付かされたのは あんたのおかげだったりする あんたは 現実をみなくても リアリスト
LOVE
NaTi/著

総文字数/1,659

恋愛(その他)6ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
愛して もっともっと愛して… 死ぬほど愛してッ…
ラヴとユウ
NaTi/著

総文字数/1

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あたしは一応.芸能人。 ラヴって芸名で、タレント・女優など色々やってます。 最近、モデル業に力をいれるようになり、そこで一緒に仕事をともにするようになった.モデルあがりの俳優・ユウとペアを組むことになりました。 しばらくの間.ユウとペアでの仕事…― どうなるの!あたしい―ッ!!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop