ずっとそばにいたのに.......
「航佑と約束した。お前を悲しませるようなことは、絶対するなって。ま、そんな約束しなくても、あいつなら心配いらないと思うけど。」

「うん.......。」



そんなことがあったら、「すぐ迎えに行く」って言ってくれたんだよね。

すごく嬉しいけど、それじゃダメ。

稜は稜で、幸せにならなくちゃ..........



「うんと幸せにしてもらえよ。離れてても、俺はいつでもお前の幸せを祈ってるから。」

「稜.......。」



本当に行っちゃうんだね。

稜がそばにいないっていう感覚が、私にはまだ想像できないよ。

もう窓を叩いても、誰も出て来てくれないんだよね..........

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